DANCER −セルゲイ・ポルーニン
世界一優雅な野獣
三連休中日、何か映画を見ようと思い立つも夏休み期間という事もあり上映しているのはポケモン、銀魂、メアリetc...
興味はあるものの一人で赴くにはちょっとなぁと思っていたところでたまたま
見つけた映画でした。「DANCER」
映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公式サイト
調べてみると、セルゲイ・ポルーニンというバレエダンサーのドキュメンタリーだそう。
19歳、イギリスの超名門バレエ団にて最年少プリンシパルになるも突然の退団、そして引退宣言までも。
一見破天荒で理解しがたく見える”天才”の、四半世紀を追った物語でした。
以下、ネタバレを含む感想となります。
つれづれなるままに。
いろいろと感じた事はあるのですがまず初めに、、、
あ、私、この人知ってた。すばるちゃんだ。
皆様は「め組の大吾」や「シャカリキ」「capeta」等数々の名作を生み出した
曽田正人さんをご存知でしょうか。
大好きな漫画家さんなのですが、その名作のひとつに天才バレエダンサーをモデルにした「昴」またその続編の「MOON」という物語があります。
その主人公「宮本すばる」と、重なる部分がたくさんありました。
ちなみにクッソ名作です。
後で知りましたが「宮本すばる」というキャラクターがうまれるきっかけが
有名なバレエダンサー「ルドルフ・ヌレエフ」の発言からであり、
セルゲイ・ポルーニンはヌレエフの再来と賞賛されているとのこと。
(諸説あるようなので発言自体の参照は控えますが、)
才能に身を費やすと、行き着く先は同じようになるのかなぁとか、
自分には神々しいほどの才能が無くてよかったなぁとか
勝手な事を淡々と考えました。
孤独と、自由への渇望と、
天才は孤独であり、 また凡人(という表現が確かかは分かりませんが)には
理解しがたいですが何を捨てる事になろうとも自由を求め、
結果才能を(そして今までしてきた努力を)裏切る事が出来ず
また同じ道に戻る、責任を自らに課す、というパターンがあるように思います。
このあたりはある意味普遍的な心理と言うか哲学に思いますが
そこまでまだ深く考察できてませんので思い当たる材料だけ貼っておきます。
とにかく
ええっと、うまく感想を書こうと思っていたのですが全然まとまりませんでした。
自分感受したものを言葉にすることがこんなに難しかったとは…。
以下、箇条書きですがありのままを記して終わりにします。
・映画冒頭のゆらゆらのシーン(Take Me to Churchのpv冒頭でもあります)から鳥肌が止まらなかった。美しい肉体、刻まれた絵、心頭滅却ともその正反対ともとれる状態。
・2時間だいたいずっと涙してました。こぼれたのは2度でしたが。
・幼い彼が背負ったものの大きさ。彼は選んだのだろうか、それとも選ばされたのだろうか。意味の無い問答ですし少年らしく日常を楽しんでいた様子も作中では描かれていて安心もしたのですが、彼の、この人生でなくては人々に多大なインパクトを与える作品に仕上がらなかったのかもしれないと思う反面、なんとも言葉にできない思いになります。享受するだけの側の意見でしょうか。贅沢でしょうか。人のしあわせは計り知れないものだとおもうので、やはり意味の無い問答なのでしょう。
・では、果たして私にはこれから何が出来るのか。人生を賭して。
・何がしたいのか?
ということで、観賞後1時間以上経つ今でも、もんもんとこの作品について考えています。
良い映画をみた後はこうなりますね。ドキュメンタリーでしたが。
東京ではまだ渋谷と新宿でしか上映されていないようですが、
そのうちもうすこし上映館も増えるのではないでしょうか。
この世界の片隅にもそうでしたしね。
あ、そういえば新宿の武蔵野映画館へ初めて行きましたがとても奇麗でした。
また行きたいです。
公開はきのう(15日)からだったようなので、
口コミ等はまだまだこれからかと思いますが、皆様ぜひ。
映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公式サイト
ではまた100日後くらいに。(笑)
おっとっと